エレクトロニック・ドラムの防振対策

まずは僕のキットを紹介します。

YAMAHA DTX drums

音源モジュール:YAMAHA DTXT3 (DTX900アップデート済)
ラック:RS150
キックパッド:KP65
ハイハットコントローラー: HH65
ドラムパッド(タム):XP100T X 2, XP120T X 1
スネアパッド:XP120SD
ハイハットシンバルバッド:PCY130S
シンバルパッド:PCY130S X 2
ライドシンバルパッド:PCY150S
スネアスタンド:YAMAHA SS-930
キックペダル:YAMAHA DFP-9315
キック振動吸収板 : ヤマハたいこばんTKB1, TKB1U
椅子:YAMAHA DS-1000(バックサポート付)
どーもくん(超特大)


DTXは、本物のハイハット・スタンドを使用するのが通常であるが、振動を軽減するために、あえてブームシンバルホルダーを使ってセッティング。
ハイハット用のシンパルパッドはPCY130Sという、クラッシュ用の2ゾーンのシンバルパッドを使っている。
ネジを強く締めて、揺れがないようにして使っている。なかなかリアルな叩き心地である。



はじめに

以前はROLANDのV-Drumsを使っていました。
本当はYAMAHAを使いたかったのですが、昔ののDTXTREMEは、生ドラムと同じヘッドをつかっていたりして、叩くとかなりうるさく、振動も大きいものでした。
家での練習が主な目的だったので、それは致命的だったのです。
僕はマンション住まいなので、叩いた時の音はともかく、振動が問題でした。
そういうこともあって、その時は、メッシュパッドを採用していて、叩いた時にうるさくないV-Drums(TD-10 with V-Cymbal)を家での練習用エレドラとして導入しました。(2000年頃)

それから数年後、DTXTREMEは進化しました。
DTXTREMEのラックは6点接地の軽量アルミになり、パッドはソフトなゴムになり、打感も向上しました。
音源もかなり良くなりました。

もちろんV-Drumsもさらに進化していました。
2枚重ねのハイハットや、センサーを増やしたメッシュパッド、シンバルロールの音のつながりやレスポンスはすばらしいです。
しかし、その進化を手に入れるには、音源や新開発のパッドなど、ほぼすべてを入れ替えなくてはならないのでした。結局は新しく買い替えるのと同じです。
ラックとアダプタ類以外はすべて買い替えなくてはいけません。それはかなりの出費です。

そんなある日、某楽器屋で、V-DrumsとDTXTREMEを叩きくらべる機会がありまして、その時にそれぞれのラックや床に伝わる振動を比べてみたのですが、意外や意外、DTXTREMEの方が、ラックに伝わる振動が弱かったのです。
確かにV-Drumsのメッシュパッドは、DTXTREMEのゴムパッドと比べて、叩いた時の生音は小さいです。
しかし、DXTREMEのほうがラックや床に伝わる振動が少なかったのです。ラックの形状や材質も関係しているのかもしれません。
音源も良くなっていたし、YAMAHAにはいろいろとお世話になっているので、ついにDTXTREMEを導入することにしました。

※2010年、DTXドラムは、パッドを一新し、新開発のシリコンヘッドにより、静粛性が大幅にアップし、さらに打感もアコースティックドラムに近い打感になりました。
すぐに導入しましたが、いい感じです。 静かになりました!!
 詳細はこちら!


防振方法は以前とほとんど変わりませんが、
ちょうど良い機会だったので、セットを入れ替える時に、多少強化しました。
以前の防振内容や各材料の詳細、うんちくについては、このページを御覧ください。

 下の記事は、YAMAHA DTXについて書いています。






まずは床(フローリング)の上に裏にスポンジの付いたカーペットを敷く。
150 X 150 cm あれば、椅子を含んだフルセットが乗ります。


その上に、お風呂マット、もしくは子供用の遊びマット(いずれもスポンジ製)をひく。
3枚重ねにしました(以前はお風呂マット1枚でした)。



その上にバラストマット(防振ゴム)をひく。

その上に厚さ9mmの合板をのせる。
そしてYAMAHAのドラムマット(薄い)を敷く。もちろん普通のカーペットでもOKでしょう


カーペット等をひく場合は、ずれないようにカーペット用の両面テープで貼ると良い。特にペダル等を置く場所のマットには貼った方がいいでしょう。



ベードラ側には、合板(65 X 75cm)を置き、その上にYAMAHAのキック振動吸収板YAMAHA TKB1" TARGET="_blank">たいこばんを置く。

たいこばんは8個(増設ユニットを使わない場合は4個)のゴム足で支えられているので、そのゴム足の下に、バラストマットと防振ゴムをはりあわせたものを置いて、さらに防振を強化。


たいこばんの上にさらに、防振カーペット、そしてペダルとキックユニットのサイズよりすこし大きめに切ったIkebe楽器オリジナルドラム用防振マット・小
さらにその上に人工芝(グレーなのでわかりづらいですね)を置き、その上にキック・ペダルをセット!



↑ハイハット側には人工芝の上にホームセンターで買ったスポンジ、ベニア板、そして、防振動カーペットの順番に置き、その上にヤマハの「たいこばん(ハイハット側用)」を置く。
さらにその上にたいこばんの大きさに合わせてカットしたIkebe楽器オリジナルドラム用防振マット・小を置き、その上にペダルをセット。


↑こんな感じ。


このハイハットコントローラーは。インプットジャックが右側にあるので、ツインペダルをセットする時、写真のように邪魔になる。ペダルをくっつけてセッティングできない。 
これについては改良するという話になっているらしいです。




↑ドラムラックの接地点(6箇所)からも振動が伝わるので、ラックの接地部分には4枚重ねの防振ゴムを敷いた。4枚重ねの詳細は下記の通り。

Ikebe楽器オリジナルドラム用防振マット・小を12センチ四方に切ったのを2枚用意し、その間にバラストマットをカットしたものと、ホームセンターで購入したスポンジゴム板(厚さ約1.5cm)を挟む。
DTXTREMEのラック(RS150)は、6個のゴム足で支えられているので、これを6セット用意。





スネアスタンドの足には、防振ゴムと合板をひいてみた。 さらにスネアスタンドのゴム足の下には、さらに防振ゴムを接着してある。


ハイハットは、通常セットのハイハットスタンドを使わず、シンバル用ブームホルダーにシンバルパッド(PCY130S)を揺れないようにキツめに締めて装着。


↑ハイハットは、このようにシンバルのマウント用ネジとワッシャーを強く締めて揺れがないようにした。




僕は普段からイスが高いのに、「たいこばん」や防振材のためにペダル類の高さが高くなってしまったのでイスの高さが足りません。
あとで、イスの足の下にもなにかをひいてイスを高くしようと思っています。

以上です。
これで、かなり防振になります。
以前よりも振動がさらに減りました。

DTXTREMEはゴムパッドなので、叩いた時の生音はV-Drumsのメッシュパッドに負けるけど、ウチの場合はは音よりも振動を気にしていたので、これでおっけ〜。
普通に叩いて、床への振動はほぼありません。
※2010年、DTXドラムは、パッドを一新し、新開発のシリコンヘッドにより、静粛性が大幅にアップし、さらに打感もアコースティックドラムに近い打感になりました。
すぐに導入しましたが、いい感じです。 とても静かになりました!!
 詳細はこちら!

とにかく、このように防振グッズを駆使して、厚めのドラム台を作ってみるのです!
もっとお風呂マットを厚くしてみるなどしてみれば、さらに完璧になる気がします。

※このページはあくまでも僕の防振対策を記録したものです。
あくまでも御参考に。
マネをして、「全然ダメだった!!」という文句は一切受け付けませんよ〜〜。

なにか良いアイデアや「防振ならこれがオススメ!」というのがありましたら教えてくださいね!

以上!!

                       2005/09/25  (2010/3/25 ちょっと改訂)


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